吾唯知足7月1日号

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我々は地震大国に住んでいることを、再認識させられた。そして「教訓」と「充分な対策」の両輪の支えこそが肝要、と▼6月18日の大阪北部大地震では、震度6弱を観測し、水道や都市ガスの供給停止、鉄道の休止など、都市型震災の特異性が見て取れる▼橋脚が連続して倒壊し、わが国の橋梁神話(=日本の橋は落ちない、壊れないという)が崩れた平成7年の阪神・淡路大震災ほどのインフラ被災がなかったのは、規模が小さかったこともあるが、補修補強などの保全対策の充実も評価されるべきだ▼平成23年の東日本大震災時に発生した大量の帰宅困難者も今回は、混乱するほどではなかったのは、住民の冷静な対応と過去の教訓をもとにした政府の啓蒙やPR効果とも言えよう▼一方で新たな課題も具現化している。犠牲者を出した学校などのブロック塀や土塀の脆弱さだ▼将来、予想される都市型震災は必至とみられており、これまでの「教訓」をくみ取り、「十分に備えて」いくことが大切だ。首都圏直下型地震や南海トラフ地震などは秒読みとも指摘されるのだから▼阪神・淡路大震災発生後、水や食物の不足に悩みつつ、甲子園から三宮まで、徒歩で往復約2時間強をかけて、取材したことが今でも記憶に新しい。

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