吾唯知足2018年9月21日号掲載分

吾唯知足「またか」、「またも」どちらの形容で書き出しせばよいのか迷う。今後の日本は何を手本として進むべきか、と▼西日本豪雨や台風21号の爪痕の復旧が未だままならぬ9月6日、今度は北海道初の最大震度7の胆振東部地震が発生、大きな傷痕を残した。強風でトラックが横転して橋上から落下するのをTVで見るにつけ、何を日頃の手本として進むべきか、と考える。橋梁の場合では、先人・先達が創ってきた橋梁を手本に技術・工法や形式などを進化させてきた▼手本といえば、淡路島内の地場建設会社の指導する方からヘルメットの着用が地元の中小建設業者で徹底されていない実情を心配して「何とか非装着を解消したい」と相談されたことがある。「何を手本にすればよいか」と▼東日本大震災で津波などで甚大な被害を被った旧国道45号線沿いを取材中、陸前高田付近の側道で、淡路島内の建設会社名が刻まれた立看板が眼に入った。その会社が手本として躍進してきたのは「ヘルメット」系にあることを知っており、合点すると共に「淡路から瓦礫で交通もままならない、こんな遠くまで」と感動した▼手本があり、目標に向かい努力していることが「華」でもあるのだから災難からの再起目指して進んでもらいたい。

愛知製鋼