吾唯知足2018年12月1日号掲載分

年末年始、恒例の集いで、待望の「酒」に腕ぶしている、いや喉を鳴らしている人も多いのではないかと思う。なにせ今年は記録的猛暑などもあり、遅い暑気払いなどと勝手な理由、減らず口をつけて▼今年は航空機の機長による飲酒を巡る不祥事もあり当該の旅客ならずとも身も細ったはずだ。ロンドンで逮捕された副操縦士は検査時、機長の目を盗んでアルコール検知器に息を吹きかけなかったという。多くの命を預かるパイロットの仕事として言語道断だ▼記者は鋼橋百万トンに迫ろうとしていた頃、百万トン祈願!とばかり、サロマ湖100キロマラソンに挑戦すべく、スポーツクラブでトレーニングに励んでいた。決まってある紳士が隣のランニングマシンで黙々と汗を流していた▼紳士はJALの国際線機長を名乗り、抜打ち検査でも血糖値が常に正常値近くを保つよう運動しているのだと。時には深酒する機会や体調不良もあろうが、体調管理の不備で「乗務できず」とならぬよう日常の自己管理に感心した▼翻って橋梁とて何事もなく1年過ごせば万々歳の酒だ。記者は年末年始になると、急逝した重鎮・先達・先人の一人だった坂出調査事務所長の杉田秀夫さんを思い出し、当時の指導に感謝し心の杯をあげる心境になる。

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