吾唯知足2019年2月21日号掲載分

寒さ厳しく、雪深い岩手と青森の県境の寒村地で育った小欄記者にとって前号(2月11日付)終面(8面)の「和座川橋上部工工事」記事はいささかの感慨を抱くものだった▼かの橋梁の現場の岩手県洋野町は、生家に近く、冬の過酷な自然環境を知る者としては、現場に携わる技術者の苦労が偲ばれるわけだ▼小欄記者の高校時代はまさにその洋野町に近い青森県八戸市のとある県立高に越境入学し、野球部に所属、白球を追い続けたものだった▼当時の八戸市は、イカ、サバなどの漁港として栄え、将来、青森県の中核都市として発展と躍進が約束されたものと思っていたものだ▼現実はそれほど甘くなく、そして切ないものだ。現在の八戸市は青森市や弘前市などに比べ知名度において遥かに劣り、「マグロ1頭3億3000万円の競り値」というニュースで茶の間を賑す大間町にもその注目度で後塵を拝する格好だ▼元号が変わり、間もなく始まる新時代が希望に満ちた明るいものである事を願いつつ、郷土の発展のためには県を超えた連携、三陸の各漁港の一大連携などをついつい夢見てしまう。そして、それを実現するための、三陸道を仙台から八戸、下北、その先には北海道へと至る太平洋側の大幹線網の実現へと夢は膨らむ。

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