津谷川橋 仙台河川国道

津谷川橋

国土交通省東北地方整備局仙台河川国道事務所が実施する三陸沿岸道路歌津本吉道路津谷川橋上部工工事が12月の完成に向け進捗中だ。 歌津本吉道路は歌津ICと本吉ICを結ぶ延長約12キロの自動車専用道路。東日本大震災からの復興道路である三陸沿岸道路の構成路線となる。 津谷川を渡河する津谷川橋(架橋地:気仙沼市本吉町新南明戸~新北明戸地内)は、橋長190・1メートル、最大支間60メートル、幅員12メートル。鋼重635・6トン、床版コンクリート量879立方メートル。設計は近代設計が担当した。 下部工形式は、橋台(A1・A2)が箱式橋台、橋脚(P1~P4)が壁式橋脚。A1とA2は高盛土部に設置され、大きい土圧がかかることから、基礎はニューマチックケーソン工法が採用された。  上部工形式は鋼5径間連続非合成鈑桁橋で、クレーンベント工法で架設。最終ブロックは落とし込みにより架設した。  工期短縮を図るためベント杭の引き抜きに多滑車引抜工法を採用。補強鉄筋やハイパーネットによる床版排水桝角部のひび割れ防止策の実施や、床版水抜き用ドレインに凍結によるダメージが少ない製品を採用するなど工夫している。  下部工の施工はA1とA2、P1、P3、P4が前田建設工業、P2が那須建設。上部工の施工は日本ファブテック。  2014年度から下部工の工事に着手。16年度からは上部工の製作・架設工事がスタートし、12月に完成する予定だ。

愛知製鋼