縁の下の力持ち

hosyugijyustu

東京工業大学教授時代に、2006年に紫綬褒章受章、09年にエンゲルバーガー賞を受賞するなど総計70以上の学術賞を受賞してきた。ロボット技術の研究・開発で世界的権威として知られる研究者。04年に研究室の留学生らと東工大初のベンチャー企業である同社を創設し、30年前の助教授時代から続けてきたインフラ研究で培ってきた極限作業用ロボットに関する知見を活かす。高所、狭小な桁下など人間には入り込めない場所、危険個所での点検を行う作業ロボットを開発、販売する。国内だけでなくシンガポール市場を対象とビジネスを展開中。現在、特に注力するのは府や省の枠組みを超え科学技術の新しい活用の実現のために創設された国家プロジェクト、SIPの一環で行っている『自在適応桁で支えられる橋梁点検ロボットシステム』「BRIDGEVIEW」の研究開発。橋側面に仮設するリールから延びる4本のワイヤで吊り下げられる点検装置を移動させて桁裏を撮影・点検する。「点検用ロボットが今後、国の重要インフラである道路網を支えていくと考え開発を始めた」と開発の経緯を説明、また常に現実的な問題解決可能なロボットの開発を追求し、「ヒト型でなく、単機能的なロボットの方が知的工具として縁の下の力持ちとなるロボットを開発し、人類に貢献したい」と語る。  仕事と趣味の境が曖昧だとし、新しいロボット機構の独創的なアイデアを得ること、そしてそのアイデアを実現することが強いて言えば趣味だと話す。学生時代から10年ほど前までは空手(3段)と水泳が日課で、現在は水泳のみだが、毎日欠かさず1000㍍は泳ぐという。70歳。東京出身。

愛知製鋼