夏の暑さが厳しいのは例年の通り、ただ厳しさも今年はいささか度を越しているようだ。気象庁は1日、2025年7月の日本の平均気温は平年に比べ2.89度も高く、1898年の統計開始以来、最も暑い7月となったと公表した▼実はこれまでの最高だったのが昨年で平年より2.16度を上回っていたという▼7月30日には兵庫県丹波市で41.2度を記録し国内の観測史上1位の暑さを記録したが、8月5には群馬県伊勢崎市で41.8度が記録され、あっさりと観測史上1位を塗り替えてしまった▼総務省消防庁によれば、7月28日から8月3日までの1週間に、熱中症で病院に運ばれた人は全国で合わせて9507人だったという、まさに命に関わる暑さだ▼7月23日~25日に東京ビッグサイトで行われた「メンテナンス・レジリエンスTOKYO2025」。来場者は延べ3万2392人と大賑わいだったが、特に第11回猛暑対策展には様々な企業が、それぞれ工夫を凝らした商品や技術を展示し、展示企業は過去最多の119社だったそうだ▼今年6月には労働安全衛生規則が改正され、職場での熱中症対策が義務化されている。必要は発明の母、建設業や製造業だけでなく、様々な企業の商品開発に期待したい。