吾唯知足2026年4月1日号掲載分

吾唯知足 1カ月を過ぎたイラン戦争、先月21日にはホルムズ海峡の封鎖を解かなければエネルギー施設への壊滅的打撃を加えるというトランプ大統領の発言があり、これに対しイランは米軍に協力する各国の淡水化施設への攻撃を示唆、もはや泥沼の様相を呈す▼かつてアメリカは朝鮮戦争において水豊ダムはじめ13の水力発電所に攻撃を加え、またベトナム戦争では各地でダム・堤防への攻撃を繰り返し華々しい「戦果」をあげた▼ベトナム戦争終結後、1977年に採択されたジュネーヴ諸条約・第一追加議定書では、明確に戦時における水インフラなど人間の生存に不可欠な「水」への攻撃を禁止したが、「軍事的利益」を考慮してか、これにアメリカは参加していない▼未だ出口が見えぬウクライナ戦争でも2023年6月にウクライナのカホフカダムが破壊されている。ウクライナの発表では洪水により死者50人超、住民1万7千人以上が避難を余儀なくされた▼中東地域では多くの日本企業が海水の淡水化に高い性能を持つ逆浸透膜技術を活用し、造水・発電を含む水インフラ事業に参入し成果を上げている▼さらに日本が国内で培ってきた世界に誇る上下水道技術もここでは必要とされている。泥沼に入り込んでいる場合ではない。

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