風屋川津工区1号橋 奈良国道事務所

風屋川津工区

国土交通省近畿地方整備局奈良国道事務所は、国道168号五條新宮道路風屋川津工区1号橋の上部工事を進めている。
同橋は奈良県吉野郡十津川村川津地先に位置し、風屋川津工区1号トンネル起点側坑門にあたる橋長93メートル、支間長45.4メートル、幅員9.8~12.5メートル、246.9トンの鋼2径間連続合成曲線鈑桁橋。下部工形式は逆T式橋脚、張出式橋台。
設計は近代設計が実施。下部工のうち、工事用道路として使用する桟橋架設はキタムラが担当。急こう配の山間部を跨ぐため、施工実績豊富で安全性の高い高知丸高の鋼管桟橋「SqCピア工法」が採用されている。その他、P1橋脚構築を檜尾建設、橋台は今西組、上部工架設は駒井ハルテックが受注した。
上部工は今年9月から仮設工に着手し、10月から架設を開始。今後は1月から現場塗装工、2月からコンクリート床版工事に入り、来年8月の完工を目指している。
風屋川津工区は五條新宮道路のうち、風屋貯水池に隣接し、十津川村大字野尻から同村大字河津に至る5.7キロ。急カーブが連続する線形が厳しい個所や幅員狭隘区間が多く含まれていることから、道路利用者の安心・安全な通行を確保するため、宇宮原地区と共に2013年、直轄の権限代行として事業化された。

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