令和2年度佐世保高架橋(拡幅)工事 NEXCO西日本九州支社

佐世保高架橋

NEXCO西日本九州支社佐世保工事事務所が整備中の一般国道497号西九州自動車道(佐世保道路)佐世保高架橋において現在、拡幅工事を実施している。

同橋は長崎県佐世保市に位置する橋長1902メートル、幅員18・75メートルの鋼6径間連続鈑桁橋(P26~32)やPC4径間連結ポストテンションT桁橋(P42~46)など12種で構成。
鋼重量は約5600トン、建設費は約351億円。設計・施工一括発注方式を採用し、エム・エムブリッジ・瀧上工業・富士ピー・エスJVが受注。
下部工は張出し式橋脚、ラーメン式橋脚の梁拡幅を実施。張出し式橋脚の拡幅にあたっては、直下に並走する県道11号の通行者に対する交通確保の観点から、吊下げ式支保工を採用し、鋼製梁による拡幅を実施している。
架設作業は夜間に行い、クレーン相吊り一括架設や門構一括架設、ジャッキ一括吊り上げ架設など、橋種や現地状況に応じた工法を採用。地組ヤードからの多軸台車による桁運搬にあたっては、地形3D測量データにアニメーションを作成し、支障物との干渉状況やステアリングを事前に確認するなど確実な施工に努めている。
2021年から開始した上部工架設は25年9月末に完了。今後は橋面工、高架下県道の復旧などを行い、27年度の供用開始を目指す。

愛知製鋼