保全一筋に

川田建設

川田建設株式会社東京支店
技術企画室部長(保全担当)
山岸 俊一さん

平成元年に川田建設本社に入社。工事本部に配属され、設計を担当した。
現職には2年前に着任。「技術企画室部長という席ですが、やっていることは保全工事の設計まとめ役です」と話す。
「入社して3年目まではPCの新設だけで、それから7年間は補修関係とPCの新設と二刀流で、保全事業部ができて以来保全一筋です」
会社はPC橋の新設が主軸だが、保全工事も利益の柱となる部門という。「首都高さんとの付き合いは長く、価格協議の上、入札に至るシステムを一番最初に導入して貰ったのがわが社です」
思い出深いのは平成18年の福岡北九州高速道路公社のリニューアル工事。技術的にものマニュアルのない中で、剥落防止、炭素繊維補強、桁連結、外ケーブル、既設壁高欄を地覆から取っての場所打ちコンクリートによる壁高欄の打ち直しなど設計と現場を担当。
「大規模修繕工事の走りですね。物騒な地域、時代でその頃協力してくれた地元業者さんとは今も深い付き合いです」としながら「今も健全ですよ」と胸を張る。
保全の仕事では鋼橋の知識も最低限詳しくなければ仕事ができないともいう。
仕事で心掛けていることは「補修工事では、技術的にみんなの理解が得られるように進めていきたい。損傷した理由を解明して補修しないと再損傷することになります。そこはこだわっていきたい」という。休日は愛犬と一緒にブラブラと散歩やドライブを楽しむ。「癒されますね」と顔が和む。東京電機大学建設工学科卒。出身は埼玉県大宮市。51歳。(永島誠司)

愛知製鋼