ワークライフバランスの実践

日本ピーエス20180301hasikao

株式会社日本ピーエス
東京支店 技術グループ長
山本 恭透さん

1990年4月に同社に入社。本社で研修後、九州支社で一年間勤務し、その後東京支社に配属となる。以降30年近くの間、工事現場で施工管理業務に従事し、昨年4月に現職に着任した。
同氏がグループ長を務める東京支店技術グループでは、PC橋梁工事の施工管理をメインに、近年は、グラウト充填調査業務や老朽化した橋梁の補修・補強工事も請け負う。現職には、昨年病で亡くなられた前支店長に「次のキャリアアップのためにも、マネジメント業務の経験が必要である」と勧められ就任。現在でも、現場での施工管理業務、協力業者の作業員や地域住民との調整など、ものづくりに携わる仕事が好きだと語る。数十年間様々な橋梁の現場で施工管理業務を行ってきたが、その全ての現場が印象に残っているという。近年では、秋田県で施工した雄物大橋上部工事が印象深いとのこと。雄物川河口から600メートルの場所で施工、本海側独特の強風や飛来塩害に注意しながら施工管理に取り組む。施工時期や工程も縛りがあり耐久性向上のために様々な品質の部材を試し着実な施工を行う。苦労が絶えなかったが、「最終的には携わった現場の中で一番の印象深い橋梁となった」と述べる。
グループ長として所属社員にとって魅力ある職場となるよう、社長の理念であるワークライフバランスの実践を心掛けている。残業削減や有給休暇の消化促進の取り組んでおり、部下に対し、余った時間は家庭や自分のために積極的に使うよう指導する。労働時間短縮を図りながら、「次の世代がプロフェッショナルな業務を行える、仕事に誇りを持てる人財に育てていきたい」と語る。趣味は子供の野球に付き合うと話す52歳。(下田竜太郎)

愛知製鋼