五唯知足2018年3月1日号掲載分

吾唯知足 平昌五輪は、期待のレジェンド葛西紀明選手のスキージャンプはメダルとはならなかったもののオリンピック最多出場記録など十分すぎる注目を集めた▼橋梁市場には橋梁記者45年の小欄にとっても官学民の数多くのレジェンドがいる。彼らは小紙の創刊(1973)以来、揺るぎなく色褪せず小紙の重石となってくれている▼さるレジェンドの口癖は「わが国の橋梁は図面一枚いくら、土一㍍掘っていくらという戦後復興から始まった」▼わが国近代橋梁の礎・天草五橋、若戸、関門、本四を見てきたレジェンドは「海峡横断プロジェクトは、いずれ時代が要請する時代が必ず来る」と▼今は鬼籍に入ってしまった、さるレジェンドは「技術者としてやりたいのは津軽海峡だ」ときっぱり▼「中央(東京)から大会社の部長など役職の名刺を持って来る人も多いが、お茶出しから掃除までやるこちら(岡山)の地場中小企業の社長の方が面白いし、手応えがある」とはさるレジェンド▼平昌パラリンピックがいよいよ9日から始まる。レジェンド達の競演が楽しみだ。春3月ともなれば新橋梁人となろう若者の立ち振る舞いがちらほらと見える、是非とも自分なりの橋梁レジェンドを発掘してもらいたいものだ、と思う。

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