吾唯知足2020年9月1日号掲載分

吾唯知足地方の橋は、小さいが、地域の人々にとってなくてはならない橋だ。「渡りやすい、広い橋になったよ」と声をかけられ「目頭があつくなったよ」とリレー橋友録「私の橋歴書」に登壇した約1030人の記事には皆、そうした交流や心情が書き留められ或いは行間で読み取れる▼新型コロナウイルスの感染再拡大が続く中、9月の声を聞くと否応なく、東京五輪、パラリンピック開催までも後1年しかないことに気が付く▼残念だが、コロナ禍の未曽有の苦難で、手を携えてという訳には参らないだろうが。せめて、その頃(開会式)には、県境の行き来が可能であって欲しい。せめて、地域交通の確保、確立に全力をあげてもらいたい。むしろ持続できる地域交通の確保、確立が肝要だ▼開会式には日本全国、海外との円滑な地域交通と交流は必要だ。もし、洪水等でままならなくなった地域交通があれば、最優先で取り組む必要があろうし、今を生きる世代が令和の未来を進化させねばならないそれらが求められる時期に来ているのではないか、と。地方に住む人々は皆、地域交通によって寄り合い五輪を応援するはずだ▼今一番重要なことは、ソーシャルディスタンスでなく、一日も早い日常生活を取り戻すことだ。

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