吾唯知足2026年3月11日号掲載分

吾唯知足 東日本大震災から今日で15年の月日が経過した。人々の弛まぬ努力の結果、少しずつ復興を果たしていき、特に復興道路・復興支援道路は、2021年12月18日に全線開通してから、今年で5年目だ。道づくりは国づくりの基本中の基本。道ができれば暮らし、産業、観光などすべてが繋がっていく▼震災時、三陸を走る国道45号が寸断され、内陸部から迂回した救援を余儀なくされた。そのため三陸沿岸道路はおよそ95%の部分を津波浸水区域の外につくられ、残り5%の部分も高さのある橋梁だ。22年1月15日のフンガ・トンガ大噴火で、岩手県に発令された津波注意報・警報時は、国道45号を一部通行止めにしたものの、三陸沿岸道路は通行止めにせず役目を果たした▼日本は地震大国であることは周知の事実だ。熊本や能登地方、日本全国で地震による被害が相次いでいる。中部や近畿、四国、九州を襲うと予想されている南海トラフ巨大地震への備えも、議論や対策がされつつある。それでも世界情勢も不穏な中で、常に「最悪」を想定して立ち向かう必要がある▼自然災害は避けることのできない必然的な事象だ。ただし被害を減らすことはできる。震災で得た教訓をもとに、われわれは対策を講じ続けるべきだ。

愛知製鋼