思いやりを持って

赤波江 卓也

株式会社エムビーエス
大阪支店 支店長
赤波江 卓也さん

地元の工務店で12年ほど建築に携わり、その後、2010年4月からエムビーエスの一員に。インフラ施設をはじめ、あらゆる建築構造物の補強修繕を目的とした商材、スケルトン工法など独自の技術に興味を持ったこと、そして中学で同級生として知り合い、信頼を寄せ、リスペクトする親友が勤務していたことが入社の大きなきっかけとなった。 入社後、大阪支店の責任者として、主に民間の建築構造物の修繕工事を請け負う営業や現場管理を担ってきた。10年ほど前から土木構造物を受け持ち、発注者やコンサルに向けてスケルトン工法のスペック営業、商社や施工業者などへの営業活動と工法開発に力を注いだ。「入社当時は土木のノウハウがなく、上司(親友)と一緒に基礎から学び、資料作りに没頭したことが懐かしい」と当時を振り返る。知識や設備がないからこそ、「スピード感と思いやりを持った対応を心掛けよう」と互いに話しながら切磋琢磨した。 昨年9月に発生した山陽道尼子山トンネル火災事故復旧工事は工期との戦いで、「元請様や施工業者様に協力いただいたおかげで、スケルトン工法が採用され早期開通に貢献できた」と考える。 今後の目標は、スケルトン工法のバージョンアップを図り、様々な場所で対応できるように開発を進めること。そして、「近い将来、専門工事業者として足場から補修、コーティングまで、一連の工事すべてを請け負える企業に成長させる」ことが大きなミッションだ。 公共インフラ事業は、補修のニーズが高まっていることを肌身で感じているものの、やはり業界全体の人手不足は否めず、「新4Kのイメージが早く若者に浸透することに期待」する。 週末は、バイクのカスタマイズと大好きな海釣りを満喫する。「この週末は玄界灘に初挑戦!」と目を輝かせていた。 大阪府出身の49歳。 (本間俊行)

愛知製鋼