為せば成る

吉川 博之

日綜産業株式会社 事業本部
インフラメンテナンス 安全足場工法室
推進部長 吉川博之さん

「世界のNISOO」をキャッチフレーズに、世界標準の吊足場「クイックデッキ」シリーズや、法面作業構台「マルチアングル工法」など、足場・仮設機材の開発・設計・製造を一貫して行い、建設現場の安全安心な施工環境を提供する日綜産業に、2016年4月1日入社。 それまでの橋梁メーカー在籍など職務経歴から、足場の重要性について身を持って感じていた時、ある現場で初めて乗ったクイックデッキの上で「全身に鳥肌が立った」という。 「この素晴らしい足場を世に広めたい」その思いを胸に転職、クイックデッキの普及活動などを担うクイックデッキ事業部に配属、その後18年7月に現職に就任する。 現場の安全に寄与するため、仮設設備が担う役割の重要性を伝え、さまざまな仮設の普及活動を行っている。最近は製品の問合せも多くなり、橋梁保全の経験を活かして、新技術の活用も含めて団体活動のサポートなどを推進する。 「どんなに良い施工方法があっても、それが実施されなければ良い施工はできない」からこそ、自らが安全のはしわたしの担い手となり、全力で普及活動に取り組む覚悟だ。 2年ほど前、ぎっくり腰をかばいながら無理して大好きなゴルフに行ったから、然るべくして坐骨神経痛を患った。自業自得だが、医者にも治らないと言われた病を2年にわたるストレッチと筋トレで、自力で完治させたことには驚くしかない。ゴルフをもう一度楽しみたいという強い意思が不治の病を完治させ、「何事にもこだわりを持ってやり抜く」、そして「為せば成る」を体現した形だ。 先日息子から、建設会社から内定をもらったことを告げられた。面接で、「父親が建設業界で働いている姿に影響を受けて志望した」と話したことを聞いて、「ちょっと嬉しかった」と、すごくうれしそうに話した。 栃木県日光市出身、55歳。 (本間俊行)

愛知製鋼