誠心誠意対応

長尾 輝久

キーナテック株式会社
代表取締役社長
長尾 輝久さん

4月1日にミスミ特殊からキーナテックと改称した。 長尾氏は3年前に関東化工建設から、キーナテックの前身であるミスミ特殊に赴任した。 ミスミ特殊は1972年に設立された会社で、あと施工アンカー工事のパイオニアとして、高周波ダイヤモンドコアドリル削孔工法や関連技術、特許製品など独自の技術や製品を数多く開発提供してきた会社だ。 2016年11月に、ショーボンド建設の100%子会社としてグループ収益力の強化と多角化の一環を担うこととなった。「資産やコストの見直しを徹底して行い、SBグループからも必死で工事を取り込むなどしてきましたが、なかなか期待通りの成果が出ませんでした」 それまで会社の主体だったポストヘッドバー(Post―Head―bar・後施工プレート定着型せん断補強鉄筋ポストヘッドバーを差込み、構造躯体と一体化し、部材のせん断耐力を向上させる工法)の事業が縮小していくなか、全体として歯止めをかける必要があった。 社業の流れが変わったのは建設市場で需要の高かったウォータージェット事業を取り込んだ時からだ。上下水道事業から道路事業に主力分野がシフトして、工事規模も大きくなり、粗利益が大幅に向上した。「ウォータージェット事業は近い将来、わが社の中核をなす基幹事業となるでしょう。これを起爆剤にショーボンドグループに貢献できる企業になると確信しています」と語る。 ウォータージェット事業で、作業員、機械一式を整備し、自社施工班を2班体制にする。(最終的に5班体制以上)。外販も視野に全国展開を目指す。また既存の特殊コア事業を「深化」させて、新たなビジネスモデルを構築するなどの方針を立てた。「グループはじめ元請け各社に誠心誠意対応して信頼されるように業務に精励恪勤取り組む」 中央大学経済学部卒。宮崎県出身の67歳。(永島誠司)

愛知製鋼