経験土木が強み

関東化工建設 株式会社 代表取締役社長 長尾 輝久

関東化工建設株式会社
代表取締役社長
長尾 輝久

昭和57年7月にショーボンド建設に入社。平成24年1月に地域最適会社として設立された関東化工建設の社長に就任し、現在第7期目を迎えている。
ショーボンドから通算すると35年、関東化工では5年9カ月補修の道を歩んできた。
ショーボンド建設には営業として入社した。入社後ずっと現場を10年、一級土木の資格も取得し、現場スキルを身に付けた後、営業に。「管理職になるまでは繁忙期にはみんなと現場に出ていました」と振り返る。
橋梁の耐震工事が主体に、橋梁およびコンクリート構造物の維持メンテ一筋でやってきた。 印象に残る現場は首都高速道路公団の集中工事。伸縮継手交換や高欄補強など昼夜間連続していた。冬場の工事で雨に打たれ急性肺炎になり一週間寝込んだこと。「現場の厳しさを肌で感じました」
劣悪な条件の作業環境であり、現場との一体感が生まれ、健康問題、労使問題を考えてお互いにやっていくことの大切さを初めて感じ、経営者になって今の自分に生きているという。
生産性向上は工期短縮につなげる経験土木が活きてくる。現場作業員はみな多能工であり、「測量精度が生命線となり、3Dの活用等で手戻りのない高い精度の施工ができます」
心掛けることは「社員がこの会社にいてよかったと最後まで思ってもらえること。それが地域に根差し貢献することに繋がってきます」
「経験土木がなせるわれわれの強み」を生かし、品質と安全、コストを意識し、先頭に立ち背中を見せ会社の隆盛を図っていきたいと話す。
中央大学経済学部卒。宮崎県出身の64歳。

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