吾唯知足2026年5月1日号掲載分

吾唯知足 クマのぬいぐるみを「テディベア」と呼ぶ由来は第26代アメリカ大統領のセオドア・ルーズベルトの愛称「テディ」であることは有名。狩猟を趣味とするルーズベルトが1902年に熊狩りを行った際、傷ついた子熊(実は老いた雌熊というのが本当らしい)を撃つことを拒否したという「美談」が新聞紙面を飾ったことから、クマのぬいぐるみを「テディの熊」として売り出したところ大ヒット、クマのぬいぐるみ全般にこの愛称が定着したようだ▼現在、様々な「テディベア」があり、子供のみならず、大人にも愛好家が多いが、現実の熊となるとそうはいかない▼冬眠期間が明けるやいなやの4月、東北一帯で熊の目撃情報が続出、ついには21日、岩手県紫波町で山中に放置された軽乗用車の持ち主を捜索中の警察官が熊に襲われ重傷を負う。付近には熊に襲われた可能性のある身元不明の女性の遺体も見つかっている▼22日には福島県西郷村の陸上自衛隊演習場で訓練中に発生した林野火災の消火後に隊員が熊に遭遇、負傷した▼環境省の資料では昨年度、捕殺された熊は全国で1万4311頭。過去最悪だった23年度の9099頭を遥かに超える▼インフラ整備においても山間での作業の安全対策が不可欠の時代になった。

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