大師橋 首都高速道路

大師橋

首都高速道路が架け替えを進めている首都高速1号線の高速大師橋で5月27日、新設橋桁を一括架設する一連の工事が開始された。 多摩川渡河部に位置する同橋は、1968年の供用から50年以上が経過する。老朽化に加え、多摩川の流れを阻害しないよう、橋脚の間隔を長くし、軽量化したことにより、長支間・軽量化などの設計から剛性が低く、橋梁全体がたわみやすい構造となっている。加えて一日8万台もの重交通路線であることから、橋梁全体に疲労き裂が発生し、更新が進められている。 新設橋梁は橋長292メートルの鋼3径間連続鋼床版箱桁橋で鋼重は約4000トン。橋脚は全4基を更新する計画で、陸上部の1基が鉄筋コンクリート橋脚、河川部の3基が門型柱の鋼―鉄筋コンクリート複合橋脚となる。基礎形式は、河川部が鋼管矢板井筒基礎、陸上部が鋼管杭基礎。 これまで、既設橋の上流・下流側に新設橋脚とベント設備を構築し、下流側のベント設備の上で新設橋桁を組み立て、基層の舗装まで完了させた。今回、2週間の通行止め期間内で、既設橋の撤去から新設橋桁のスライド・横取り方式による一括架設を行い開通させる計画。施工は大成・東洋・IHI・横河JⅤ。

愛知製鋼