小乗橋 宮城県東部土木

小乗橋

宮城県東部土木事務所が整備中の小乗橋(牡鹿郡女川町小乗浜地内)の上部工が進捗する。小乗橋は東日本大震災により被害を受けた主要地方道女川牡鹿線に整備する復興道路のうち、鷲神浜と小乗浜を結ぶ橋梁で、災害時の半島部の孤立解消の役割を担う。
橋長169・4メートル、支間長43・4メートル~81メートル~43・4メートル、総幅員8メートル(有効幅員7メートル)。主桁コンクリート量1197立方メートル。建設費は12億6400万円。設計は大日コンサルタントが担当した。
下部工形式は、A1とA2が逆T式橋台(直接基礎)。P1とP2が柱式橋脚(直径80センチの大口径深礎杭)。施工はP1・P2とA2を石原組、A1を橋本店。上部工形式はPC3径間連続ラーメン箱桁橋で、施工は東日本コンクリート。
P1・P2は急勾配の斜面上にあり、上層のN値も小さい砂礫層のためロックボルトなどで補強し、法面の安定性を高め土留も可能な竹割り工法を採用。上部工は死荷重を内ケーブル、活荷重を外ケーブルで支え、経年劣化でプレストレスが減少しても、外ケーブルの交換で対応可能。
これまで、P1・P2橋脚から両方向へ張出架設を行い、側径間と中央閉合部を除く張出部10ブロックのコンクリート打設を進めてきた。今後は、A1・A2側の側径間部のコンクリートを打設し、2月に中央閉合部の打設と外ケーブルの緊張を行い、主桁を完成させる予定だ。19年上期の完成を目指している。

愛知製鋼