常に新技術開発を目指す

厚地徹三

厚地鉄工株式会社
代表取締役社長
厚地 徹三さん

「常に時代のニーズに合った商品開発を積極的に手掛けていきたい」と熱く語る厚地氏はブラストマシンの老舗メーカー厚地鉄工を継ぎ、2005年から代表取締役に就任した。
同社は1937年、大阪市港区で祖父がエアコンプレッサーの製造からスタートさせ、その後アスコンのブランドでブラスト機を製造販売。半世紀にわたるブラスト技術の開発を重ね、エアーブラスト・サンドブラスト・バキュームブラストなど、新たな表面処理、下地処理技術を拓いてきた。
現在ではエアブラストマシン、バキュームブラスター、ウエットブラスターなどの各種ブラスト機、パイプ内面研掃機、プロブラスター、集塵機、回収機のほか、ノズルなどの部品・標準付属品、研削材に加え、研掃工場 ブラストシステムなど、あらゆる産業分野の多種多様な製品を展開している。
「先端技術を駆使したロボットやオートブラストシステムの開発など、技術をさらに進化させるため、日々の研究に注力しています」また、基本技術・先端技法をベースに、最適な設計を実現するため、3DCADを積極的かつ最大限に活用。顧客とデータの一元化を行うことにより、要望に最適なブラスト機器の提供を目指しているという。
一方、「研削材の再利用・粉塵・騒音の防止などの環境保全・安全確保も重視し、環境適応型のニーズにも積極的に対応しています」とも。
来年度から仙台に拠点を増やす計画。九州圏でも模索しているという。「フットワークを良くしてきめ細かい顧客サービスに努めて参ります」と話す大阪府出身の57歳。(北澤宏美)

愛知製鋼