顧客第一で応対

田中 秀季

東京ファブリック工業株式会社
大阪支店技術担当
田中 秀季さん

2017年3月入社。4月から3カ月の研修を経て、大阪支店に技術職として配属された。 業務は橋梁用品のメーカーとして、多岐にわたる製品の設計を担当している。 入社2年目の冬に鉛プラグ入りゴム支承(LRB)の免振設計に携わった。 「免振支承は構造系全体を見る必要があり、6径間+4径間の免振設計を先輩上司の協力を得て、試行錯誤を繰り返しながら、無事に納品できたことが思い出深く、その時に苦労しながら免振設計を理解したことで、自分でも分かるほど成長できたと思っています」と、今後は理解度をさらに深めて大規模橋梁の免振設計に挑戦したいと考えている。 同社の橋梁関係製品は支承、伸縮装置、落橋防止構造を中心に様々なラインナップがあるが、耐震補強設計や補修設計が増加している。 伸縮装置では最近、表面鋼製型ジョイントのブロフジョイントCDxを提案している。橋梁の長寿命化対策となる桁端部の漏水対策に二次止水構造を採用している。 最近の一押し製品はU―ウェッジフレーム。アンカーレス桁接着工法である。 「落橋防止装置の設計でコンクリートのプレテン・ポステンT桁で桁の一部をはつり、くさび状の板をフレームに配置して固定、定着する。従来のアンカーによる鉄筋干渉問題を考慮することなく、桁の形状が分かればそのまま製品製作が可能となり、短納期でできる製品」 業務の上で心掛けているのはお客のニーズに対して顧客第一で応対することだ。 技術職はデスクワークが基本で身体を動かす機会がほとんどない。加えてコロナ禍ということもあり、最近は室内で、筋トレやストレッチ、ゲーム機を使ったエクササイズで身体のメンテナンスをしている。 関西大学環境都市工学部卒。大阪府出身の27歳。 (永島誠司)

愛知製鋼