コミュニケーションの重要性

東 旭

株式会社エスイー
橋梁構造部課長代理
東 旭さん

2005年入社。最初の配属先は橋梁部。企画部、斜材部、リペアテクノ事業部に異動し、現在に至る。 現在の主たる業務は耐震補強製品の支店への技術支援。現在、斜材部はないが、海外では東アフリカ初の斜張橋ナイル架橋(ウガンダ国)にFUT|H型斜材ケーブルが採用され、国内での支援担当も行っている。またSEEE協会の事務局のメンバーとして会員会社の技術者と交流している。 「外部の刺激も受けながら、まだまだ勉強しなければならないことばかりです」 印象に残るのは、入社してすぐ中国の朝天門長江大橋の橋梁照査業務の補佐をしたこと。「中央支間552メートルで世界一の長いアーチ橋で、入社間もない私には橋梁の偉大さ、面白さを体感できた橋でした」という。 もうひとつは2010年に鹿児島県の新曽木大橋。PC斜張橋で斜材ケーブルの設計と現場の架設指導に当たった。「ストランド一本一本配線・緊張していく現場組立工法で、国内では弊社だけが保有する工法です」人生で初の現場経験だった。斜材ケーブル架設を通じて、現場での工程管理、安全管理の難しさを学んだ。また複数の業者が関わる仕事を円滑に進めるためにコミュニケーションの重要性を心に刻んだという。 仕事では「少人数のチームワーク重視で、協力すること」を心掛ける。 休日はサイクリングで体を動かす。荒川沿いを3、4時間で約60キロは走るという。 東京工業大学に留学、卒業、同大学院修了。中国福建省出身。年に一度両親のもとに帰国する。家族は妻と娘。埼玉県蕨市在住の45歳。(永島誠司)

愛知製鋼