吾唯知足2018年4月11日号掲載分

吾唯知足 来年の6月には20カ国・地域首脳会議の大阪市での開催が予定されている。このG20は地方都市での関係閣僚会議開催も各地で予定されている▼参加首脳には大阪で、世界一の長大吊橋の明石海峡大橋を見学してもらって是非とも、道鉄併用橋の瀬戸大橋やしまなみ海道にも足を運んでもらう。地方創生の特効薬として期待されると同時に内需拡大、世界経済の発展、活況の一助として地方の明石大橋クラスの長大橋構想プレゼンを想像すると各国首脳の反応にワクワクとする▼多くの先人先達へのインタビュー取材の記憶が特に蘇る逸話に「IABSE(国際構造学会)」のさる分科会で、本四事業のプレゼンで明石大橋など架橋群の規模やプロフィールを紹介すると参加していた大男の橋男達から「オオーッ」などと、えもいわれぬ歓声で室内がどよめいたという▼わが国には「腐っても鯛」という言い方がある。再び、架橋構想実現の経済力回復で日本を世界にアピールできるか、どうか▼トランプ米国大統領の初来日時、3ルートの視察があれば、日本にはゴルフだけでなく、ベラザノナロウズ橋やゴールデンゲートブリッジを凌ぐ長大橋建設技術があることを知ってもらうと、日本の理解がより深まったはずだった、と思っている。

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