吾唯知足2019年8月11日号掲載分

吾唯知足「石碑」と「紙(かみ)の碑(いしずえ)」。令和という新時代が始まり、間もなく半年が経とうとしている▼新元号のゆかりの石碑がある太宰府天満宮の坂本八幡宮では、さらに新たな石碑建立の計画構想さえあるそうだ。元号ゆかりの坂本八幡宮のほかにもいずれ、ゆかりがあるというそうした石碑構想の声が上がっても不思議ではない。石碑は歴史の検証やご当地のPRにもつながるので決して悪い話でない。石碑を目印に、地方の旧跡、観光地などを回る時の指南役となることは多い。今はnetやweb全盛の時代だ、とはいえ、紙にその記録や足跡を残していく意義は大きい▼小紙の取材・インタビューで掲載された方の記事は自分史、といってもよく、同じく、会社社長や幹部、首脳としての取材記事はいわば社史や中興の祖としての社史といってもよい▼橋梁の上下部工事、補修工事等の記録や発注設計・コンサルタンツの実績調査表などは、石碑そのもので、後生に史実を残すものだから、小紙は「紙の碑」だという認識で取り組み、取材・編集、に発行に従事してきている▼勿論、長年の小紙ファン(定期読者)の多くもそうした認識で行間も読んでいるようだ。今後も、このコンセプト、方針の下、取り組んでいきたい。

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