吾唯知足2020年6月11日号掲載分

吾唯知足非常事態宣言の解除により、コロナ禍による社会・経済自粛活動も元の生活目指して収束に向かって行くはずだ。新しいライフスタイルに戸惑う人も多いと思うが、焦ることはない。岐路に立っているのは皆同じだ▼治療薬の開発に期待が高まる一方で「日本の新型コロナウイルス死者が欧米に比べてなぜ少ないのか」と疑問の声を背景に、遺伝子レベルでの調査、解析が進みつつある。が、果たして歓迎して良いのかどうか、と。なにもかにも前のめりになることはない▼勿論、わが国の先進医療の進化、開発抜きに語れない。日本人は実直で、責任感旺盛であることは、再三再四、本欄でも書いてきた。それらが、世界の中でも注目される要因と無関係ではあるまい▼緊急非常事態解除となり、油断することなく第2波、第3波に備えるのは当然として「ポストコロナ禍」では、間違いなく円相場が変わる。特に冷え切った地方経済のカンフル剤、特効薬が必要だ▼新たな、思い切った地域振興策で、地方の復興・復旧の立ち直りのきっかけが不可欠だ。例えば、四国・中国・瀬戸内には3ルートに長大橋群という、格好の観光資源がある。しまなみ海道をお手本に、新たなユニークなアイデアを出して地域振興につなげて欲しい。

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