吾唯知足2024年3月1日号掲載分

吾唯知足 洪水・地すべりなどを水理学的災害、大雨・乾燥・強風などを気象災害、干ばつ・山火事などを気候学的災害、この三つを総称して「気候災害」とし、世界における直近8年間の自然災害の約9割を占めるという▼国内を振り返ると、昨年の台風の発生件数は気象庁データによれば17個、2022年では25個、発生数は決して増えているわけではないが、やはり大型化により被害規模は拡大しているようだ▼「令和5年台風第7号」は昨年8月15日に和歌山県潮岬付近に上陸後、日本海に抜け北海道の西側に移動、各地に被害をもたらした▼特に鳥取市の佐治町では515ミリの降雨量、市内の佐治川に架かる、高山橋の約半分の桁が流失している▼上流の佐治川ダムで土砂の堆積や流木などが大量に発生し、緊急放流せざるを得なかったようだ▼この台風の降雨量は鳥取県において通常年の約3倍だったという。港湾、道路・護岸などの土木インフラに対する被害は甚大だった▼世界的な「気候災害」の被害規模の拡大は気候変動、言い換えれば温暖化にその一因があることは否定できないはず▼とりわけ貧困地域では直接・間接に被害が拡大し、復旧・復興の遅れと、さらなる貧困化に繋がることへの警鐘が鳴らされている。

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