自分で切り開く

川田工業㈱湯本大祐

川田工業株式会社
鋼構造事業部 工事部 次長
湯本大祐さん

1990年4月入社。

学生時代に、明石海峡大橋の現場で働きたいと思い、同社工事部を選んだ。大阪工事部に配属され、明石へ行ける可能性はあったが、当時、工事部と技術部の人事交流制度によって、結局、技術部に異動するなどで明石海峡大橋には行けなかった。「後日談がありまして、行けなかったおかげで嫁さんと出会い、今の家庭を築くことができました」

保全に興味を感じたのは、レールがひかれた現場ではなく、先の見えない中、自分で切り開き、コントロールしなければならないこと。

最も苦労した現場は、首都高5号池袋線の支承連結耐震性向上工事。

「当初2年の工期が5年となり、終わりの見えない現場運営に日々悩んでいた時、工事部の大先輩に救われたおかげで現在があります。」

「また、同じく首都高速の横浜ベイブリッジの上下部工耐震補強工事は無事故無災害で終わり、2年連続で首都高速の社長表彰を受賞できた。また、低入札の工事を黒字で終わらせる事が出来、自分の中で最も達成感のある現場として印象に残っています。気付けば東京勤務も当初2年の予定が19年目を向かえました。」

仕事で心掛けることは「東日本(北海道から三重県まで)要員配置を中心に工事全体を見ている中で、各現場でキズ(事故や苦しい局面)を負った時、すぐ手当するべく、心臓の役目を担って血液を隅々(全現場)に行き渡らせることです」と語る。

今やりたいことは工事部の運営に携わって、より良い部門にすることと、苦労掛っぱなしの嫁さんへの孝行ですという。

最終学歴は摂南大学工学部土木工学科卒。出身は大阪府吹田市。52歳。

愛知製鋼